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2005/03/14

過去ログ14、15

まず14から。
004:淡 桶田 沙美様
 パステルで描いた貴女の横顔は淡い色でも凛としていて
パステル画そのまんまの柔らかい言葉の選び方がいい感じです。

014:主義 やそおとめ様
 いちにんの主義のもとにて堰き止めしユーフラティスの甘き水恋ふ
きっと「ユーフラテス」だったら採らなかったと思う。「ユーフラティス」という響きが
そのまんま結句の甘さにつながっていて好き。

007:発見 K.Aiko様
 噎せ返る白百合 命追うように涸れるか 遺体発見現場
いかんいかん。また5月6日に記憶が戻ってしまう。

016:たそがれ 葛城様
 たそがれに邂逅(まみ)えし君は鈍色の影を携え遙と消えゆく
漢字の使い方が絶妙。お題にしっくり馴染みます。

006:時 住職(jusyoku)様
 時が過ぎ現在(いま)の君を過去の君をいつか許せる日の不確かさ
「現在の君を過去の君を」の破調が効果的。この危うさが結句にすんなりつながります。

064:科学 船坂圭之介様
 みだらなることに触るるな乙女等よ桜ちらちら舞う科学祭
本当に全部拾ってしまいそうで悩みます。科学祭と乙女の危うさが絶妙。

044:香 春畑 茜様
 沈香を焚けるひとときひとすじの煙は触れつ弥勒の指に
自分の指でなく、観音菩薩でもなく、弥勒なのがポイントでしょう。荘厳。


続いて15から。
004:淡 前野真左子様
 淡雪羹舌にしゆはしゆは溶かしつつ雛の宵の雨を聞きゐる
雛の宵、いいですね。雅な言葉の響きです。

019:アラビア 林本ひろみ様
 水槽にアラビア文字を書き綴る巻貝たちのいつもの伝言
着眼点がおもしろい。巻き貝がくっつくと、確かにそんな感じですね。

048:袖 葛城様
 益荒男の手結いの袖に滲み入りし滴を絞りてわが血となさん
勢いがあっていいです。すごく男っぽい躍動感。

15の選歌が少ないのは、要するにここいらで自分がひょこひょこ顔を出すせいです。
やっとこの段階で走り出したんですね~

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» トラックバックの謝辞で失礼しますが [31Words Runner #011]
「004:淡」の歌を採り上げてくださった、べてぃさん、ゆづさん。 どうもありがとうございました。 これまで独りで黙々と詠んできて、今ひとつマラソンの輪に参加し... [続きを読む]

受信: 2005/03/15 23:05

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