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2005/03/16

過去ログ17~19

まず17から
077:櫛 船坂圭之介様
 遠雷と絡み合いつつ梳る(くしけづる)珊瑚の櫛の邪しき音色
何で、何で、好きなんでしょう。もう理屈はない。

034:背中 行方祐美様
 ハグリッドの背中が笑うこの真昼アッペのオペがもう終わる頃
あの素朴な語り口調と広大な背中が、手術成功を彷彿とさせる。
ハリポタ大好き。

続いて18
052:螺旋 春畑 茜様
 今日われのこころは白き螺旋なりゆうぐれまでをゆるゆるくだる
後半のかな表記が素晴らしい。「ゆ」の音色が耳に残って。

017 陸 津山 類様
 蝶かわしかわせし離陸蜜蝋の色に染まりし蟻の1兵
うーん、どうしてか、心にずんと引っかかる。「蜜蝋」がいいですね。

044:香 田貫 砧様
 わが生は香車に似たり後ろには戻れず前に進みて散るのみ
いいなあ、ここで将棋とは。それが人生の凝縮であり。

更に、19
070:曲 謎野髭男様
 迷い込む谷中(やなか)路地裏くねくねと道は曲がりて川跡と知る
川の湾曲がいい。しかも山中に足を運んで。
084:林 謎野髭男様
 雪原に矯(た)められ刈られ身もだえし林檎樹(りんごじゅ)立てりオブジェのごとく
個人的見解ですが、この樹が林檎であることがベストマッチ。

003:つぼみ 田丸まひる様
 乳白のつぼみを間引く 誰にでも愛されているなんて思うな
色合い、愛の心理、それでも前向きな作者の心が伝わるお歌。作者はきっと
我が道をしっかり踏んでいるのでしょう。

004:淡(再投稿) 村本希理子様
 友情は淡くしづかに歯を立てていちごみるくを壊す放課後
「いちごみるく」のかな表記が甘くて、本気ではなさそうな諍いを連想。
甘味があるうちは、まだだいじょうぶ。


今日も少な目。ちょっと気がかりなことを目にしましてね。
私、好きなお歌を選んでいます。それが稚拙とか技巧的とか王道とか
そういうことは考えていないの。心でずんと感じられるのが佳いと思う基準。
たとえばね、与謝野晶子の歌集のお歌にだって「これ、きらい」というのはるのね。
確かに中には素通りするお歌もありましょうが、要は詠み手が何を言いたいか
そのお歌から想像できるのが好き。
背景説明というかね、そういうのはいくら佳くても、選んでいないのね。
だって、そこは私が「感じる」空白であって欲しいから。

人それぞれですが・・・
誰かが1首でも私のお歌の中から「好き」といってくれる。
それがまた、次につながる。
稚拙か、技巧的か、そういうことを問うには自分のスタイルを認める結社でやればいい。
趣旨を理解して参加したはずが、途中で他者を貶め逃げるのは・・・いやだ。

生意気言いました。ごめんなさい・・・でも言わずにいられない。
非難覚悟の発言です。

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コメント

Bettyさん

こんばんは。謎野です。また拙歌を2首も載せていただき、ありがとうございました。
なにかイヤなことがおありになったようですね。僕のようなヘタクソな初心者は、Bettyさんに取り上げられることが「次につながる」ので、負けないでくださいね。

070:曲 謎野髭男様
 迷い込む谷中(やなか)路地裏くねくねと道は曲がりて川跡と知る
川の湾曲がいい。しかも山中に足を運んで。

すみません。これは東京の方でないと誤解されるのも無理はありませんが、谷中(やなか)というのは台東区にある地名で、古い町並みが残っている下町です。藍染川という川が暗渠にされた上に路地があるのです。

084:林 謎野髭男様
 雪原に矯(た)められ刈られ身もだえし林檎樹(りんごじゅ)立てりオブジェのごとく
個人的見解ですが、この樹が林檎であることがベストマッチ。

この歌は五十嵐きよみさんの1首批評会に出しました。批評会が終わった段階で僕が書いたことを、ちょっと長いのですが読んでいただければ幸いです。

[4056] みなさま、ありがとうございました 投稿者:謎野髭男 投稿日:2005/03/14(Mon) 00:29

五十嵐さんをはじめ、参加者のみなさま、ありがとうございました。

まったくの初心者として、歌うことすら精一杯なのに他の方の歌を評することなどできるのかと思いながらの参加でした。

でも、みなさんの多様な解釈を読んでいくうちに自分の中で動くものがあり、いつのまにか自分なりの新たな解釈が生まれてくる新鮮な体験がありました。

僕は初心者ですからストレートな歌の表現しかできませんが、一見するとよくわからない表現の中に想像もしなかった意味や想いが隠されているのを知って、なるほどなあと感心しました。

僕自身の拙い歌にもいろいろな評が加えられ、いちおう歌にはなっているのかと安心したり、歌いたかったことがけっこう伝わっていることに感動したりで、これも貴重な体験でした。

あれは、2月の末につれあいと群馬の猿ヶ京温泉に一泊し、翌日遊歩道を2時間ほど歩いたときに見た風景を歌ったものです。

たくみの里という落ち着いた観光集落の外れに野仏を求めて行くと、突然林檎畑が現れ、衝撃を受けたのです。

最初はそれが何だかわからなかったのですが、雪に覆われた地面にまさに身もだえするような木々の姿が目に飛び込んできました。

実をつけた林檎畑は見たことがありましたが、雪の中で丸裸になった姿を見たのは初めてでした。

背丈を低くするためでしょうが木々は無残に矯めらえ、枝は身もだえするように天を指してなんとか四方八方に伸びようとしていました。

刈られと表現したのは、矯められと同じことの別表現と取られることを覚悟して、実をもがれて丸裸になったことを表現したかったのです。

孤木なのか集木なのかという疑問がありましたが、当然です。

こう歌えば雪原に孤立する一本の林檎樹と思う人もいるだろうと思いつつ、矯められ刈られ身もだえすという表現で経験的にわかってくださる人もいるだろうと歌ったからです。

雪の中に裸になった林檎樹の姿は、無残でしかも美しく、忘れがたいものでした。写真に撮ろうとカメラも向けたのですが、歌に詠むことによって僕の心により鮮明に刻まれました。

あの林檎樹はまさに身もだえするオブジェとして、愚かな僕の前に立ち、人間としての僕の心を揺さぶったのでした。

投稿: 謎野髭男 | 2005/03/17 00:48

ベティさん、はじめまして。今年も題詠マラソン、ご一緒できてうれしいです。
歌をとりあげてくださってありがとうございます。
おかげさまで本日完走することができました。
お礼申し上げます。ありがとうございました♪

投稿: はるはたあかね | 2005/03/17 19:05

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