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2005/04/24

過去ログ56

003:つぼみ 青山みのり様
 降りそうで降らぬ空には数多なる水のつぼみの眠りおりたり
つぼみを比喩として捉える歌の中では、素晴らしいと思います。
水滴を「水のつぼみ」という感性も、さらっとした言葉の流れも好き。

097:静 畠山 拓郎様
 静かなる場所を求めて漂いぬ愛郷無限富山市岩瀬
具体的地名を出すのは、吉と出るか凶と出るか難しいところですが、
このお歌の「愛郷」のひとことが、地名を生き生きさせています。
きっと心休まる故郷なのでしょう。ここが故郷という地を持たぬ私には
羨ましくも温かなお歌でした。

023:うさぎ ジテンふみお様
 白い白い ほっとみるくのすぷーんで月のうさぎをかきまぜる朝
正直なところ、これ以上月のウサギが出てきたらマフラーにでもしてやろうと
思うほどよく出てくるのですが、このお歌は心惹かれました。
前半が効いている。特に「ほっとみるくのすぷーん」が平仮名なところがいい。

046:泥 中村悦子様
 咲いた夏 蓮 泥濘に生きている 短夜 黄色いカーテンゆれる
57577以外の場所でスペースをとるのは、よほど完成されていないと難しい。
このお歌は見事なバランスで構成されていると思います。特に、色そのものは
「黄色」しか出ていないのですが、一首の中に込められた色彩感覚が抜群です。

033:魚 愛観様
 君という海に恋した淡水魚だからそこでは生きられないの
淡々とした口調がむしろ切ない。生きられないけれど、でも恋してしまった。
それとも上質な別れの科白?どちらにしても、このさらさら感が好きです。
自分にはできないから。

096:留守 風花様
 潮騒を留守番電話に吹き込んであなたへ告げるさよならの意味
このお歌で一番感心したのが、僅かな文字数の中「留守電」と省略していないこと。
省略のない分、選び取った言葉に無駄が一切なく、印象強いです。


今日はここまで。
最近電池切れのように、やりたいことをしないまま休日が過ぎています。
このままじゃいけないんだけど・・・
ちょっとマラソンに顔出して、ちょっと本店に顔出して、それから・・・
そろそろ私にも「覚悟」が必要みたいです。

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