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2005/05/17

過去ログ64

022:弓 小林成子様
 小夜庭に妖精は飛び花は舞う白き月よみ弓となるまで
特筆すべきは、和の要素の中に飛び込んできた妖精の斬新さでしょう。
この言葉のほかは大和の匂いがするのに、ふいっと迷い込んできたかのような
異国の香りがスパイスになっています。

044:香 M.東矢様
 ひそやかに香水を選(え)る哺乳類ときをりただの雌にもどらむ
情事発情期(笑)なのか、私は香水コレクターです。まあ、どっさりあること・・・
その中から「えいっ、今日はこの香り~」と選んでいるとき、確かに「おんな」より
雌の心情に近いものがあります。

003:つぼみ 紅月みゆき様
 明日(あす)咲くつぼみの名もいへるなんどでも春のからだを交はすぼくらは
016:たそがれ 紅月みゆき様
 あなたとは出会ひ直せぬたそがれが始まる場所を探し当てても
025:泳 紅月みゆき様
 性愛にも始まりはあり背泳ぎの腕が跳ね上げる水の少なさ
3首連続で!いやはや、素晴らしく好みのストライクゾーンにはまる方に出会いました。
贔屓の参加者様がどんどん完走していく中で「いいもの見つけた!」って気分。
一番好きなのは「泳」の歌。どれも佳いのですが、「性愛」「背泳ぎ」のつながりが
何故か全く不自然ではない。

016:たそがれ 島なおみ様
 たそがれのひとつひとつが珊瑚玉わたしの指の燃えたつ匂ひ
珊瑚玉の色がいいですね。控えめで、温かで、美しい。ルビーだとか琥珀より
やっぱり珊瑚が一番このお歌には美しいと思います。

054:靴下 秋中弥典様
 もういっそ泊まっていけば?靴下とレモンタルトは用意してある
参りました。泊めてください。レモンタルトは好物なのでしょうが、歯ブラシでも
パジャマでもなく、下着でもなく、靴下。お題がそうなんだけど、でも斬新。
そしてうっすらと見える下心さえ赦してしまう。
皆さん、女性を泊めたいときはこの殺し文句で!

004:淡 美里和香慧様
 淡い泡あわいあわあわあわわわわあわにまみれて淡くばうんど
文字遊びの上手な方ですね。「意味は?」なんて考えず、音の響きを楽しんで、
その中で自分の中の泡がぷくぷくするの。

033:魚 五十嵐きよみ様
 閉じられた世界の中にいる不快 魚眼レンズで私を見るな
魚眼レンズで見ると中央ぶくれといいますか、誇張された世界ですよね。
それを巧く持ってきて、結句「見るな」と突き放す。けれど閉ざされた世界。
その拒絶さえ聞こえないかも知れないあやふやさが魚眼レンズなのかも。


さて、先日から「わいわい歌会」に参加させて頂きまして、楽しい時間を
過ごすことができました。ばんばん意見を頂けるところが嬉しいですね。
なれ合ってくると遠慮なども出てきがちですが、皆で良い方向に進むなら
むしろ「ここはわかりにくい」「もっとこうするべき」という意見交換は
素晴らしく有意義でした。

マラソン・・・完走まであとちょっとです。

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