« 過去ログ71 | トップページ | 過去ログ73 »

2005/06/05

過去ログ72

065:城 津山 類様
 日と翳り城をふたつに割いてみせ石の静寂のなお深まりぬ
端正な歌いっぷりと素材の硬質なところがマッチしていいですね。
言葉を選び抜いた透き通るような硬度と、凛とした光景が素敵です。

008:鞄 百田きりん様
 君がいるよりもうれしいこの部屋に君の鞄がころがっている
うまいなあ。鞄のお題から、こうもってきましたか。確かに、いるだけと
住んでいる(あるいはまた帰ってくる)のでは大違いですからね。
脱ぎ散らかした服ではなく鞄なところが、けっこう長い生活感を漂わせ
成功していると思います。置き服はしても、鞄は置いていかないだろうし。

083:キャベツ 白玉だんご様
 地平よりフレンチナッツステッチのさみどりが来るキャベツ高原
キャベツのまるまるした姿をきれいな言葉で表現できています。
刺繍がわからないと、なんだそれ?ってなる可能性もありますが、
固有名詞を理解しないのはできない人のボギャブラリー不足なだけで
こんなにぴったりくる言葉なら、どんどん固有名詞出して欲しい。
わからないのは別に良いんだけど、わざわざ批評として、ときどき
「意味が分かりません」と書く人がいる。自分の底を晒してると思う。
少なくとも名詞なら辞書引けば見つかるわけだしね。
そういう場面に遭遇していると固有名詞の持ってきかたに
躊躇してしまうことがありますが、このお歌は、実に潔いです。

013:焦 篠田 美也様
 夜もすがら降りやまぬ雨 しろがねのやはらかき音に焦らされてゐる
すごく端正な美しいお歌だと思います。「しろがねのやはらかき」まで
一気に仮名なのも素敵だし、色合いが水墨画のように限定された情景が
なんともいえず美しいですね。夜の黒、雨のしろがね、そして音だけ。

053:髪 ピッピ様
 黒髪に鋏を入れるいのちから最も遠い血液ながれる
うまいこと(いい意味で)裏切られた気分です。言葉遊びのような
文字詠み風のお歌も素敵なのがありましたが、こういうのもいい。
底の深い、自由な歌風を確立していらっしゃると思います。


今日も少ないな~(溜息)
同じ方がいっぱい並んでいると、全部はとれないから辛口になって
結果採らないこともあったりします。自分でもやっちゃったんだけど、
連作でない限りは、あまり勢いよく出さずに
ちょっとずつ間をあけて出す方が印象に残るかもしれないです。
個人のお歌だけ100集めたら、今回採っていないお歌でも
好きだと思うのがいっぱいあると思います。

本日は本店のトップページをイメチェンして遊びました。
コンテンツを整理して新しいページができるようにしないと・・・

|

« 過去ログ71 | トップページ | 過去ログ73 »

コメント

ベティさんこんばんは。
このキャベツの歌は特に気に入っている歌のひとつなので
ていねいなコメント、うれしかったです。
他にも過去ログから拙作のいくつかにコメントいただいたこと、
改めてお礼申し上げます。m(_ _)m

わたしはこのログに大挙28首も出してゴールしてしまいましたが
今となってはもう少しのんびりやればよかったかな~とも思ったり(^^ゞ
ベティさんも見事なフィニッシュでしたね。
またネットのどこかでニアミスしたら、よろしくお願いします。

投稿: 白玉だんご | 2005/06/06 21:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/89457/4427040

この記事へのトラックバック一覧です: 過去ログ72:

« 過去ログ71 | トップページ | 過去ログ73 »