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2005/06/27

即詠:恐怖と憎悪の狭間で

明日また笑顔で君を抱きたくて修羅にも悪魔にもなれる 雨

血を流す肘に安堵のためいきを この血が君のものでないから

怖くなどなかった 破れたジーンズの膝 君が無傷というだけで

掻き抱く頸の太さと動脈のけもののうねり弾ける憎悪

殺すなら私にしてね まだ二歳この子はまだまだ夢を見るから


5首、即詠してみました。本店でも書いたのですが、
雨が降り始めた朝、うちの犬が、離れ犬に襲われたのです。
咄嗟にヘッドロックをかけて、チョコラブを引き離しました。
犬に噛み付きたいチョコラブは私を振り解こうともがき、
服は破れ、あちこち打撲し、肘は出血、手首は捻挫。
それでも一瞬の隙をみて愛犬を肩に抱き上げたときの安堵ときたら。
執拗に飛びつく犬と目ヂカラ勝負。チョコラブは去りました。
目撃した酒屋の奥さんも、道路工事のおじさん達も、
皆「飼い主に文句を言うべきだ!」と怒っていましたが
パトカーが到着した段階で動物病院に急ぎました。
奇跡的に無事を確認され、ほっとしましたが
トラウマになったようで仲良しの犬とも遊ぶのを怖がります。

あとで交番に御礼に行ったら、その非常識なチョコラブは
同じく非常識な飼い主らしき者が黙って引いていったとか。
次々出てきた近所の人も、お巡りさんも、
何も言えなかった(あきれ果てて)ようでした。

実は、飼い主「らしい」人には、車で探しているとき会っています。
ぽかーんとリードと首輪を持って立っていたのです。
窓を開け「この辺で茶色いラブラドールを見ませんでしたか、
うちの犬が襲われたのです」と声を掛けたところ
「うちにいます・・・」と言っていましたが探す様子はなし。
もう、どの家か憶えていないし、同じ道を歩くのは、いやだ。

不幸中の幸いで相手はラブラドール。
素手で戦えましたが、それでも怪我はしました。
けれど、相手がドーベルマンであっても同じことをします。
どこの世界に、我が子として可愛がっている犬が襲われ
「噛まれる」とか「怪我をする」と見捨てる者がおりましょうか。
人間の子どもに置きかえた場合、どの母親も、
叫ぶ以外に、身体が自然に動くのでは、と思います。

当然謝罪も何もないので、私は病院に行っていません。
肘はまだ痛むし、服はもう着られません。
手首も時折、ずきんとします。
でも・・・君が無事で良かった。今日も元気で良かった。

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