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2005/06/29

過去ログ79

047:大和 田丸まひる様
 くちびきる大和撫子つじつまを合わせるために優しくするな
平仮名に挟まれた「大和撫子」の使い方が抜群に巧いと思う。
この言葉は漢字表記でならこそのインパクトがありますから、
ババロアの中に梨や林檎を挟んだような、外周の甘さによる包囲が似合う。
実際にババロアにこれらはあまり入れませんが、ゼリーとも違う。
私の中では、まひるちゃんの平仮名はババロアです。不透明に甘く柔らかく
中のものをすっぽり包んでしまう魔力があるの。

037:汗 香乃様
 稽古後の面をはずした童子らが六列正座す汗の黙祷
ああ、私の「歓喜の歌」シリーズに入れたい一首です。剣道少年ですね。
へなちょこで全戦全敗のくせに2段を有しています。
弱いし体力もないけれど稽古のあとの雰囲気が大好き。
童子という表現が、実に似つかわしいですね。
041:迷 香乃様
 ああ君に手がとどかないすくえないマジョリカの器に迷い込んだね
同じ方をもう1首。マジョリカ焼きの華やかさを思えば、華やぎから抜け出せない
「君」をすくえない表現が生き生きとします。特に立体的な果物柄で手描きの
コーヒーポットあたりに迷い込まれてしまうと、どうもいけません。
「とどかないすくえない」の平仮名が良いです。

037:汗 秋月祐一様
 雪女の汗は血のいろ まつしろなきみの乳房に歯型をつける
雪女です(挙手)。いや、このお歌の意味でなく、雪がよく降る雪女なの。
10月~5月まで有効。おかげで誰も冬のレジャーには私を誘いません。
それはさておき、後半のエロティックさが同時にストイックにも思えるのは、
雪女になぞらえられる女性の淡泊なつめたさにあると思う。
それゆえ、歯形に滲む血色を「汗」と呼びたくなるのかも。
醒めた官能とでも呼びましょうか。女は汗もかかない美しさでつめたく、
男は「雪女」と称し、そんな女をやはり愛している。溶かしたいほどには。

049:ワイン 宵月冴音様
 秘めやかに流し込まれた夏の夜チェリーレッドのワインがしみる
他にもこのログ、いいお歌をたくさん出されていましたが、特にこれを。
チェリーレッドの赤は、ワインの色としては赤みが強く、まだ若いのです。
もっとどろりとした色合いになると赤も熟成した段階に入りますが・・・
この夏の夜の特別な時間はきっと若いワインが似合うのでしょう。
ボージョレーよりも、むしろ熟成させていない、樽から掬いだして飲む
試作品のような荒削りで大胆な若さを感じました。

055:ラーメン  植松大雄/SERENO様
 人拐い稼業に馴染んだジョバンニがよだかに頼むラーメンライス
宮沢賢治ワールドの締めくくりにはラーメンライス。しかも、注文はジョバンニで
配達するのはよだかときた。物語それぞれの哀しさを通り越して、
どこかレトリックな現実感をもっています。だって、人拐いのジョバンニも
ラーメン屋のよだかも、楽しそうなんですもの。

043:馬 KADESH様
 創世記出埃及記に始まりて撤加利亜馬拉基で旧約終はる
そして新約聖書へ。「マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ~使徒、ロマ、コリント1と2と~
ガタレヤ、エファソ、フィリ、コロサイ~テサロニケは1と2と~♪」
こんな歌で新約聖書を暗誦させられたものです。
旧約聖書から馬のお題、見事です。「マナセの祈り」ラストですよね?

今日はここまでです。
うん、自分が終わってからの流れを客観的に読むの、楽しい。
同時に自分も何かしたくなっています。
とりあえず、今まで考えもしなかった結社入会を考えています。
今週末にはいくつか打診をし・・・

ワンコはもう、元気で陽気に戻っています。
立ち直りの早い、イイコです。
除湿の涼しい風を浴び、うとうとしています。かわいい!

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コメント

こんばんわ。

結社の候補は絞れましたか?
かばんは、自由ですが先生が特にいないので、もしかしたら物足りないと感じるかも知れませんが、逆に、自分で考えて答えを探さなければならない分、シビアかもしれません。
でも、結構鍛えられますよ。

今日は、久しぶりにEssayをブログに書いたのでトラバしてでみました。

では、また。

投稿: Kamome | 2005/07/01 00:20

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 今回は少し、短歌の周辺の事を書いてみようと思う。   うちが、短歌を書き始めて丸2年ちょっとになる。そんな中で最近「短歌の風景」と言うことを強く考えるようになってきている。  書き始めのころは、とりあえず猿真似的に従来の基本形を軸にしながらも自分の想いをその中に込めてきた。それが、さまざまな歌人さんの本を読むにつれ、自分の表現としての言葉を選び始め、自分なりの工夫をするようになってきたと思う。  しかしまだ「短歌�... [続きを読む]

受信: 2005/06/30 23:40

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