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2005/07/30

過去ログ87

久々に更新です。

066:消 前野真左子様
 留守電に間違いひとつ 呼びかける声優しくて消しかねている
柔らかく温かい、丁寧なメッセージ。間違い電話なのだけれど、
声の主に親しみを感じる、そんな声。ぽかぽかしたお歌ですね。

034:背中 中川佳南様
 もういいと突き放しては抱きしめる細くて寒い男の背中
突き放しきれないやさ男が目に浮かぶ。吹っ切れるのか、結局捨てるか
何度も迷い続けることになりそうです。

062:風邪 常盤義昌様
 流行といへば風邪のみ乗るやうな男のシャツの格子模様は
流行を追うより、むしろこれぐらい堂々として頂きたいものです。
潔くてかっこいい。

067:スーツ 常盤義昌様
 腕まげてスーツに袖を通すとき男はつねに傷をもつ鳥
これも、男っぽい潔さを感じます。みずからを「傷をもつ鳥」と呼びつつ
袖を通す姿は、むしろ猛禽類の飛び立つさまを彷彿とさせます。

044:香 内田かおり様
 付けすぎたコロン目覚めて香り出しアイロン掛けのワイシャツ揺らぐ
これはよくわかります。香水は温めると再度香り立つので、ほんわかとした、
まあるくなった匂いが広がるんですよね。

022:弓 方丈いほり様
 行燈が照らす階段上り切る弓張りの月夜桜序章
漢字が多いのですが、不思議なぐらいうるさくない。特に結句が好き。

044:香 篠田 美也様
 沈丁の香の厭はしきゆふぐれは肌痛きまで髪洗ふなり
肌痛きまで~の流れが好きです。いい香りのはずが、本当に厭わしく、
せっせとシャンプーするその香りに呑まれていく。でも、痛い。

006:時 さお莉様
 腕枕されて眠れば腕時計秒読みしてるフたリノなニカ
感心した。結句の片仮名遣い。すごいインパクトです。

096:留守 M.東矢様
 留守がちの庭に貴(あて)やかなる夏椿たとへ誰かの為に咲かずとも
すごく字余りで破調なのに、魅力的で削るべき言葉が見つからない。
ときに言葉に妥協せず、かたちを崩すことは、こんなに美しい作品を生むもの。
椿の小振りな花が凛と咲きます。そこだけ涼しげな夏でした。


ひきつづき、本歌取り、やっています。
ただ、今日はこちらにまとめる元気がない・・・

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コメント

 取り上げて下さってありがとうございます。
この夏のうちに、少しピッチを上げて走りたいなぁ・・と思っていますが、暑いですねぇーー。だから、エアコンの中で走ります・・・。

投稿: 内田かおり | 2005/07/31 22:23

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