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2005/07/15

過去ログ84

059:十字 上澄眠様
 見たことのない十字路だ赤い下駄何処かで何かが死んでいる夏
赤い下駄のインパクトがすごいです。鼻緒じゃなく、下駄が赤なの。ぽっくりなの。
白黒映画の世界にぽん、と色を置く。シンドラーのリストのような世界です。

039:紫 萩原留衣様
 紫の夜に訪れる時計屋は泉に月時計を放ちます
ファンタジーも、ここまで徹すると見事です。色合いもきれい。惜しいのは、
漢字によって詰まった感じになっていることかも。
どこか、例えば「おとずれる」だとか平仮名にすると引き立ちます。

066:消 野樹かずみ様
 春はまたチェルノブイリにめぐりきてしずかに消えつづけるいのちは
ぐん、と胸に沁みた一首です。これが、現実として起きていることなのだ、と
揺さぶられたような感じでしたね。

098:未来 麻生智矩様
 もう二度と恐れずにゆく 出遭うのがどんな日々でも「未来」と思う
きっぱりして、恰好いい。それ以上の言葉はいらないと思う。

005:サラダ 水須ゆき子様
 たんぽぽのサラダに多く含まれるうさぎ成分は炎症に効く
一見かわいいファンタジーかと思いきや、難題である「うさぎ」をここに
さらっと詠み込んでしまって違和感を感じさせないなど、実はすごく
難易度の高いお歌に仕上がっていると思います。感心しました。

031:盗 常盤義昌様
 いつはりの愛にあらねどわが咽喉はあはれ盗泉のみづをよろこぶ
ごっくん。間接的な官能。男性の艶は堪らないです。
046:泥 常盤義昌様
 靴底に泥は乾きてこぼれ落つ 死にたい理由は生きたい理由
2首目です。こちらは、うってかわってさっぱりした詠み口。
結句、ありがちかとも思いつつ、前半が効いていてすごく新鮮なんですよね。

052:螺旋 田丸まひる様
 必要はないけど嘘をつきました螺旋ほどけていくクレマチス
不必要な嘘、ほどけるクレマチス。くるくるしたものがたくさん詰まっていて、
螺旋のお題にふさわしいピルエットを完成させています。

087:計画 M.東矢様
 計画は死してひときは美(は)しきこと 時任純子 蒼白に冴ゆ
いいなあ、こういう最期まで美しいというこだわり。できることなら、
自分もそうありたいと真剣に思いました。


今日は、ここまで。
日付はまだ変わっていませんが、土曜〆切のお歌を用意しているところ。
エラーに負けず送信できるように、必死にいま、絞っています。
最近参加者が減ってきているニフティの短歌フォーラム「月例歌会」
ニフのIDを持っていればどなたでも入れますので、
興味のある方は是非、参加してみてくださいね☆

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コメント

こんばんわ!

短歌バトンの次は、ブックバトンが回ってきましたのでトラバさせてもらいます。

よろしくお願いします。
無理だったらそのままで良いですからね。

投稿: Kamome | 2005/07/17 00:11

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ブックバトンがまわってきました。 今回は、歌信風 の瑞紀さんからです。 ●一ヶ月の読書冊数 決まってません。 1~5冊ぐらいでしょうか。 何せ、読んでいる時間が限られてしまうので、昔のようには読めないのです。 ●今読んでいる最中の本 短歌研究 うたう☆ク... [続きを読む]

受信: 2005/07/17 00:06

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