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2005/07/05

過去ログ81

010:線路 村上きわみ様
 七月の線路を踏んでゆくためにすんと結んだサンダルの紐
すんと結んだ、が印象的で、そこから読み始めたお歌です。
作者様ならではの言い回しの印象が、線路を進むというありがちな着眼を
新鮮にしていることが、佳いです。

041:迷 海神いさな。様
 迷うという裏切り迷わないという偽善あたしは何にもいらない
このログのいさな。様のお歌は、どれも印象深いのですが、このお歌が
私としては一押しです。どこかブルーな心情を込めた作風でまとめてあり、
一番のインパクトを与えてくれました。

034:背中 野口あや子様
 汚れるため生まれてきたか舌這わす背中に蓮の香がのぼりくる
泥喰らい咲く白き蓮凛として汚れはむしろ媚薬のかおり
なんてね、返歌のつもり。「汚れる」という言葉に続く美しくも官能的な世界。
そのギャップがすごく印象的です。

082:罠 唐津いづみ様
 ほほえみのかたちなしたるくちびるはとじれば慈愛ひらかばそは罠
この「慈愛」と「罠」の紙一重、素晴らしい色気を感じました。

037.汗 桜井龍斗様
 うっすらと汗に残った君を抱く セックスの後 シャワーは熱く
まぐわいの汗の匂いを留めたし 流しきれない抱擁の意味
はい、これも返歌のつもりです。「セックス」という語がいやらしくない。
むしろ健全にすら感じてしまう。飾らないのが最高の装飾。野の百合のような
ストレートな表現に惹かれました。

010 線路  美濃和哥様
 どこまでものびる線路の尖端に祖母の明治は健やかなりき
印象として、「祖母の明治」は素晴らしく巧い。これだけで、具体的な
説明を集約しきっています。環境、年代、そして線路の先端の意味深さ。

051:泣きぼくろ 五十嵐きよみ様
 泣きぼくろ似合ってしまった気まずさに思いきり濃く眉墨を引く
気まずいですか?ちょっとした衒いが何とも女性的で、その分眉を強く引き
気付いてしまった甘い「おんな」を武装する。そういう印象を受けます。


今日は、ちょこちょこ返歌もどきなど交えてみました。
仕事などの都合で留守にしている間にトラバをして下さった方がいますが
気になっているのは「サラブレッド」関係のトラバですね。
私の馬という生き物への思い入れを汲んで下さったような。

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