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2005/08/28

過去ログ95

075:続 里坂季夜様
 E弦のチューニングだけあわぬままトレモロ続く水無月文月
 どうもこの不協和音は故意らしい無骨にバスを抱きしめてみる
非常に美しい言葉を選んで、重ねています。中抜けするように平仮名が続き、
全体の雰囲気を固くなり過ぎないようにしてあるのも良いと思います。

020:楽 鳴井有葉様
 禁断の果実も土に腐りつつゆけばゆくほど遠い楽園
 姫林檎のみこめぬまま少年はおとなの目指す楽園を去る
ゆけばゆくほど遠い楽園、というフレーズがいいですね。映画のタイトルでもいい。
そのオープニングに、腐りかけた林檎が落ちた荒野を歩く男女がいて。
できればセピアカラーの単色で御願いします。こういう絵になるお歌、好き。

022:弓 鳴井有葉様
 もう君は嫌いだ熱い弓を張る 近くにも遠くにも信号機
 熱が出るこれで逢わない口実になる安堵かもワインがほしい
前半の伏線によって。後半の信号機ときたら、全部指定なしで赤信号なんです。
勢いがあるというか、互いの影響力まで計算に入れた言葉選びがいいですね。
見えない部分を、たった31文字から、読み手に紡がせる上級技です。
料理の本なんかで、すごく美味しそうな完成品の写真ではなくて、
作業の細かいところやおいしそうな原材料をページに散りばめているみたい。

044:香 水須ゆき子様
 移り香をとがめるほどの熱もなくミネラル麦茶を注ぎ足す夜更け
 油断したあかしをゆるす罠である乾いたこころにミネラル注ぐ
さらさらとした質感、麦茶の懐かしくも淡泊な味わいが、移り香という生々しさに
無言の抵抗をしているよう。熱はないけれど、届いている咎める気持ち。

062:風邪 林 ゆみ様
 風邪ぐらい寝不足ぐらい生理痛ぐらいじゃ休めぬ年代なのだ
 明日わたしなにをしようか休んでるあの子の仕事はゴミ箱行きで
ものすごく、同感です。風邪だの、二日酔いだので休むな~!眠い?だるい?
仕事も信用も失うよ、そんなことで休んだら。休んで良いのは普段人の数倍働いて
他人の仕事もやっている人だけだよ。そういう人なら、やっていた他人の仕事は
本人に戻せばいいし、その勢いで数日休んだ分なんてすぐ片付けるもの。
休み癖、さぼり癖、大反対~でございます。

074:麻酔 上澄眠様
 馬鹿になるために麻酔をうっていく会いたい人に会いにいくのに
 騙されてあげたいこともあるあなた会えば素直に笑えなくても
結句のリフレインが、麻酔の気怠い「墜ちる」感じとマッチします。素敵。


今日はここまで。まだ返歌というか、やっていますね。はい。
昨日もやりたかったけれど、kei様の体調が気がかりでして・・・
素敵なお歌を頂きました。ちょっと泣きました。
詳しくは昨日の「コメント」に出ていますが。

きっとまた、会えるんだと信じて待っています。
それが叶っても、叶わなくても、これから先一緒に、
私に素晴らしいインパクトを与えてくださった恩人として
その影響を受けた私が、まずは進んでいかなくちゃ。

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