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2005/09/11

過去ログ99

016:たそがれ 千坂麻緒様
 たそがれの猫の背中を見つめたらやさしい孤独 うん、大丈夫
 きんいろに西日を浴びて猫の背は孤独をまるくうけとめている
この場面には、やはり猫でしょうね。後半がすごく好きです。特に
うん、大丈夫という独白が効いていると思います。

051:泣きぼくろ 萩原留衣様
 泣きぼくろをキティの顔に書き入れる 今日からあなたは私の涙
 泣き虫がかわいいだけじゃ済まなくていつから涙は分身のもの
キティと、「あなたは私の涙」がいいですね。泣きたいことがあっても、泣けない。
それをキティちゃんに託している姿が、いじらしく可愛い。

052:螺旋 萩原留衣様
 日本には四季があるので思い出は花を纏った螺旋になります
 梅さくらひまわり桔梗ぐるぐると花に沿わせてたどる思い出
なんだろう、今日選んだお歌は、ここまでみんな結句が好きみたいです。
ちょっと説明臭さも否めませんが、綺麗なまとまりかたをしているので
「日本には四季があるので」という定型句の固さが和らいでいます。
これで、後半が弱かったら、きっと印象に残らないんだと思う。

054:靴下 牧野芝草様
 スカートからのぞくブルーの靴下をちらちらと見るドトールにいて
 紳士にはほど遠いけどお好みの男をさがすカフェの片隅
すっごい面白い。まず、スカートからのぞく靴下の長さです。スカートがすごいロングか
ニーハイの靴下が青いのか。ドトールで見えるんだから、スカートはせいぜい膝丈、
椅子に座って座面側(=太腿側)から、肌と靴下がちら見えしていると読んだ。
だとすると、ブルーをはきこなすのって、かなりハイセンスでスタイルも良くないと
ただの変な人になってしまうので、すごい美人とばったり会ったのかな、と。
31文字からここまで連想させてくれるお歌って凄いと思います。

007:発見 立花るつ様
 発見をたったひとつだけ握りしめピアノ教室出る夕まぐれ
 きょうひとつ見つけた秘密ゆうやけに放してしまえ音符にのせて
ピアノ教室という場所設定が、とても効果的だと思います。英会話教室や、塾や、
書道教室では雰囲気が出ない。バイオリンなどではちょっとおハイソになりすぎで、
ピアノの位置づけが丁度いいんですよね。

035:禁 美和知空様
 まだたどりつけない痛み 純真をさらけだすこと禁じられてる
 庇いつつほんとはすでに気付きつつ隠す純真 さいごの砦
前半と後半をつなぐ空白が、純真~以降を引き立てています。ここで一息、
余韻をおいてから進むことで、青っぽい痛みを感じることができる。


今日はここまで。今日って、もたもたしてたら日付変わったんですけど。。。
何だか調子が悪いのか、とにかく更新が遅くて、やっと99です。
これから100台に突入していくわけですが、自分が走り終わってしまって
あらためて「飛ばしすぎなければ良かったな」なんて思ったりしています。
ペース配分も大事ですね。しみじみ。

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