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2005/09/27

過去ログ103

066:消 西村玲美様
 宵闇に紛れて消えし朱の雲細き蛙の背は動かず
 もう夜が来るよお帰りやせ蛙ひんやりとした孤独が痛い
このお歌で一番好きなのは「細き蛙の背」です。雲が「細い」とも読めますが
痛々しいまでの蛙の姿が、印象的。

044:香 汐見ハル様
 おひさまの香りふかふわ引き換えにあなたの湿度うすまる毛布
 ふたり寝の気恥ずかしさをおひさまに昇華させてく洗濯日和
あなたの湿度がうすまる、って、いい表現ですね。前半の響きとあいまって、
あっけらかんと健全な仕上がりになっています。どろどろした歌も好きだけど
気持ちよく頷ける歌も、いいです。

027:液体 野田 薫様
 乱れきった液体だからその色は秘密 油絵みたいな夏日
 夕涼みかなわぬ夏日気がつけば世界がゴッホの絵筆にゆがむ
特定はされていないのだけれど、まっさきにゴッホを連想しました。うだるような、
熱気で歪んだように重ねられた油絵の具、色彩の熱帯っぽさなどが、
このお歌にはすごくぴったりくる気がします。

061:じゃがいも ゆか様
 じゃがいもは幸と不幸が混じりあい貧ということの優しい記憶
 終戦の記憶くるひもあくるひもじゃがいもだった でも生きていた
じゃがいもって、素朴、庶民的、ちょっと貧しいイメージなどがありますね。
大好きなのだけれど、主食として毎日食べたいかというと、そうでもなくて。
けれど、形も味も、優しくてあたたかい。まさに「優しい記憶」です。


今日は、ここまで。だんだん厳しくなってる自分がいます。
特に同じ方のお歌が並ぶと、その中から「一番好き」を探したり。

どうにも夢見が悪かったせいで、すごく寝不足なのです。
いちいち夢の内容を覚えているのも、どんなものかと・・・
起きた瞬間「イヤな夢だけど、内容は忘れた」っていう方が幸せ。

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