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2007年10月

2007/10/29

完走報告(萩 はるか)

やっと、間に合った~って感じで完走しました。
途中、トラックバックできない歌もあったりして焦りましたが
どうやら「自殺の名所」という言葉がだめだったようで、
そこは推敲してなんとかしました。
今回も楽しく走ることができました。皆様、そして主催者の五十嵐様、
素敵なイベントをありがとうございます。

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100:終(萩 はるか)

散り残る鈴掛の葉は控えめに秋の終わりを空に描いて

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099:茶(萩 はるか)

ちいさめの茶碗に卵割りおとし簡素な朝はひなたのにおい

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098:ベッド(萩 はるか)

週末はベッドカバーを替えるように些細な変化求めたくなる

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097:話(萩 はるか)

きょうもまた話し言葉で歌を詠むこころに飾る花束のように

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096:模様(萩 はるか)

たわむれに蝶の模様のネクタイを引いて今夜の約束をする

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2007/10/28

095:裏(萩 はるか)

抱き合って過ごす翌朝くりかえし裏地にしみた甘い香水

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094:社会(萩 はるか)

眉を引き社会に向けたかおになる自我はコートの裏に潜めて

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093:祝(萩 はるか)

記念日を祝うワインにやつあたりせめて相伴せよ酒の神

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092:ホテル(萩 はるか)再投稿

夕凪が朱にそまりゆく窓ごしにつばめ行き交う海辺のホテル

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091:命(萩 はるか)

命運は紫煙のようにゆらめいて全席禁煙カフェオレひとつ

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2007/10/27

090:質問(萩 はるか)

質問に答えたくないときもある武装は青いシャツ一枚で

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089:こころ(萩 はるか)

的確にこころの急所とらえてるピンクが強い口べにをさす

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088:暗(萩 はるか)

教会に尾羽の折れた鸚鵡棲み暗唱してるルカの福音

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087:テープ(萩 はるか)

ゆびさきに絶縁テープまきつけて今日こそ彼を過去にしてやれ

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086:石(萩 はるか)

素顔では不安な夜もあるらしい石榴を噛んで染めるくちびる

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085:きざし(萩 はるか)

右ほほに冬のきざしをうけとめて好きな星座をつなぐベランダ

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084:退屈(萩 はるか)

犬がまた退屈そうに背を伸ばす誘われてやる夜更けのまちへ

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083:筒(萩 はるか)

竹筒で供物の飯をかたどれば料理上手な祖母のおもかげ

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082:サイレン(萩 はるか)

サイレンは遠のき闇に赤灯が呑まれる ひとついのちを乗せて

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081:露(萩 はるか)

暴露する背中の傷のわけひとつ臆病者に勇気ひとひら

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080:富士(萩 はるか)

憂い顔さまになるひと俯いて右手で覆うその富士額

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079:塔(萩 はるか)

朽ちかけた煉瓦の塔を埋めつくすかずらに白い花咲きほこる

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2007/10/26

078:経(萩 はるか)

経血の赤をさだめとうけとめて襦袢を解けば千の花咲く

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077:写真(萩 はるか)

紫陽花の横に笑顔の祖母が立つ褪せた写真の家はもうない

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076:まぶた(萩 はるか)

夢はもう薔薇色だけで紡がれず蒼い冷気がまぶたをおろす

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2007/10/25

075:鳥(萩 はるか)

告げ口をするようにして啼く小鳥誰のなみだで羽根を濡らした

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074:英語(萩 はるか)

英語なら背中に編んでかまわない素直に「愛してる」をうけとめて

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073:像(萩 はるか)

岩肌に嘆きの像と名をつけて雨が降る日は一緒になみだ

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072:リモコン(萩 はるか)

リモコンで動かない犬飛び跳ねて転げてあそぶただしいいのち

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071:鉄(萩 はるか)

痴話げんか鉄砲百合で「構え」「撃て」そして「束ねて」花瓶にキスを

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070:神(萩 はるか)

精神がふらふら百合のように揺れ今宵の酒はかなしくきれい

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069:卒業(萩 はるか)

卒業の日から振り向くことをせず我が足跡を追う者なかれ

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068:杉(萩 はるか)

また夜がきたひとり寝る冷えた胸 杉の柩に恐怖を埋めて

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067:夕立(萩 はるか)

夕立がもうすぐだからそばにいて降れば泣いても帰れるから、ね

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066:切(萩 はるか)

爪切りがきらいな犬を抱きしめるきらいなことがあるっていいね

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065:大阪(萩 はるか)

熱帯のインコの群れに大阪を重ねて見てる喧噪のなか

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064:ピアノ(萩 はるか)

背にピアノ構えて告白の儀式泣いても笑ってもドビュッシー

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063:浜(萩 はるか)

浜梨の実は朽ちかけて冬枯れた重い空からやがて粉雪

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062:乾杯(萩 はるか)

寄り添えない恋人でいいせめて深夜同じ時間に乾杯しよう

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061:論(萩 はるか)

理想論つみかさねてる砂の城せいぜい守れとカモメが鳴いた

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2007/10/24

060:キス(萩 はるか)

頬寄せて一秒触れるだけのキス信号を待つたびに何度も

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059:ひらがな(萩 はるか)

ひらがなで曇り鏡に「さようなら」鏡は曇り別れもこない

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058:鐘(萩 はるか)

しあわせってこんなとびこみ名所から鳴らす鐘 じゃあ、せいぜい生きろ

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057:空気(萩 はるか)

ラベンダー色に空気が澄んでいく朝のベランダ小犬はあくび

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056:タオル(萩 はるか)

羞恥より挑発で巻くバスタオルほどけば男と女だけがわかりあう

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055:労(萩 はるか)

労いに洋梨タルト白ワインくまのある目で笑っておくれ

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054:電車(萩 はるか)

いつも同じ通勤電車次の駅で乗る子は私のスカートに座る

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053:爪(萩 はるか)

よつあしの爪で抱きつき震えてたおおきなワンは怖いね、行こう

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052:あこがれ(萩 はるか)

あこがれじゃ所詮不服であのひとを見る目に「おんな」のうるみを添えよ

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051:宙(萩 はるか)

秋風に楓ひとひら宙に舞う背伸びで楓いろのキスをしよう

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050:仮面(萩 はるか)

おしごとの仮面を棄ててマスカラとグロスを足せば街はたのしい

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049:約(萩 はるか)

庭に咲く最初の百合のひとひらを新約聖書にはさめば受胎

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048:毛糸(萩 はるか)

やさしげなピンクの毛糸みっつ買う夜なべで犬の服を編む冬

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047:没(萩 はるか)

かぎ針に没頭してる右肩の上がり下がりが母に似てきた

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046:階段(萩 はるか)

今ごろのお帰りですか外階段うしろめたげに靴音ひびく

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2007/10/21

045:トマト(萩 はるか)

完熟のトマトの赤を頬に乗せいざ君のまえコトバが出ない

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044:寺(萩 はるか)

ともすれば偶像崇拝の俗世寺院の前に全裸の女

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043:ためいき(萩 はるか)

大袈裟なためいきに失望を込め待ち合わせ場所背中を向ける

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042:海(萩 はるか)

喪失と向き合う海の鈍色に涙も出ない寂しさを知る

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041:障(萩 はるか)

取ってすぐ耳から遠ざける受話器「お疲れ様」の「お」が耳障り

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2007/10/17

040:ボタン(萩 はるか)

少しだけ挑発しよう錆色のボタンに替えた紺のジャケット

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039:理想(萩 はるか)

脱ぎたてが理想的です愛犬が狙う靴下丸めて投げる

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038:穴(萩 はるか)

シャンプーがまだ残ってる右耳の穴にざわりと雨音響く

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037:片思い(萩 はるか)

紅茶よりコーヒーが好き片思いしていたひとが挽くミルの音

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036:湯(萩 はるか)

馬の背に湯気立ち上る秋冷えの空の青さにナナカマド映え

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2007/10/14

035:昭和(萩 はるか)

色あせた昭和の写真思春期の膨れっ面を生きなおしたい

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034:配(萩 はるか)

犬よりもさきに気配を察してる ケータイが鳴る、電源を切る

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033:太陽(萩 はるか)

頬に触れ熱いね、という背の高い君の指こそ太陽だった

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032:ニュース(萩 はるか)

道端に雀のむくろニュースにもならない胸の隅のあわれみ

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031:雪(萩 はるか)

粉雪よ我が肩を抱け髪を梳け冬の孤独はうつくしくあれ

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030:いたずら(萩 はるか)

いたずらな小犬時代のいとおしさブーツに小さな歯形が残る

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029:国(萩 はるか)

恋は苦い 人魚の国に生まれればいちどで済んだ痛みを抱く

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028:カーテン(萩 はるか)

名探偵ポアロ没する カーテンは紅い天鵞絨など相応しく

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027:給(萩 はるか)

カッテージチーズひとさじバケットに添え安らぎを補給してみる

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026:地図(萩 はるか)

うつくしい名を持つまちは地図を去り桜と馬の群れはそのまま

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2007/10/13

025:化(萩 はるか)

琥珀色に自我は固まり過ぎた恋の化石でおんなは身を飾るのか

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024:バランス(萩 はるか)

バランスの悪い枝折り瓶に挿し庭と和室に藤垂れる午後

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023:誰(萩 はるか)

足音に犬が起きだす午前2時誰にも見咎められぬ罪なし

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022:記号(萩 はるか)

花言葉しらべひなげし母に買う記号化された感謝でごめん

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021:競(萩 はるか)

咲き競う千の花びら秋風をしなやかに受け揺れる秋桜

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2007/10/12

ちょっと休憩

ここまで、犬をテーマに詠んでみましたが、
お題によっては、ちょっと無理が出てきました。
何よりも「私らしさ」が欠如している無理な歌が増えてしまいました。
参加当初は全編犬で・・・と勝手に決意していましたが、
21番目からは特に拘らず、私らしい歌を、と思います。

それにしてももうラスト20日切りました。
頑張って完走したいと思います。

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020:メトロ(萩 はるか)

10番のメトロ入り口猟犬のように駆け込め終電間近

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019:男(萩 はるか)

颯爽とレインコートの青がいくダックスフントと男の子とが

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018:酸(萩 はるか)

濡れるからはやくお帰りチワワたちこのごろ霧も弱酸性で

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017:玉ねぎ(萩 はるか)

玉ねぎのサラダがきらい舌を刺す犬には毒なにがみが痛い

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016:吹(萩 はるか)

瑠璃色の吹き硝子買う煉瓦街ワイマラナーに似て、それだけで

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015:一緒(萩 はるか)

ちっぽけな犬より君を愛せない一緒の時間(とき)は薄い紅茶だ

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014:温(萩 はるか)

くたびれて老いた雑種の迷い犬かつて寝床は温かったのか

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013:スポーツ(萩 はるか)

スポーツとして投げているテニス球 尾を高く上げ駆けろ黒犬

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012:赤(萩 はるか)

なつかしく両手に包む赤い首輪かすかに潮騒の匂いして

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011:すきま(萩 はるか)

ざらざらと鳴るように吹く冬の風 胸のすきまに小犬を入れて

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2007/10/02

010:握(萩 はるか)

ロザリオを握る尼僧の風貌でこうべを垂れる留守番の犬

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009:週末(萩 はるか)

朝寝坊きめこんでいる週末は犬のにおいをいとしく抱いて

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008:種 萩 はるか

アボガドの種を小犬がくわえてくシーツを洗う日のベランダに

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007:スプーン 萩 はるか

すくいとる月のおもかげシベリアンハスキーの目の彩(いろ)のスプーンで

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006:使 萩 はるか

無意識の正義は正義 犬の尾の喜怒哀楽を使いわければ

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005:しあわせ 萩 はるか

しあわせの味はひなたのミニトマト小犬が鼻でつついた温さ

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004:限 萩 はるか

忠実にあなたの腕を借りて寝る今宵限りの飼い犬として

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