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私には最後の楽譜かろやかに小犬のワルツさよならピアノ
投稿者 ベティ 時刻 23:07 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1) Tweet
鈴掛の木陰から見る空のいろ目にしみるのはかなしいしるし
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宝くじ売り場の横の和菓子屋で買うくるみもち地味なしあわせ
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見よう見まね我は母の娘(こ)祖母の孫 鱗まみれの手で鮭さばく
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「ねえ、犬の毛がついてるよ」濃い色の服に縋るようなきみの存在
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うっすらと粘液のこし紫陽花の小雨に煙る葉にかたつむり
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王様になれない王子たちの群れ世間の風は瞬時に過ぎて
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正しくはないしつけでもしあわせで犬と共有している枕
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鳥人がV字えがいて降りてくる大倉山に歓声ひびく
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ラベンダーの香を纏っても癒えきらず湯船にしずむささくれた胸
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過去形の恋切り捨てて彼を待つマルガリータを飲み干しながら
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福岡を異邦と思う街並みも話しことばも咲く花も樹も
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重そうなすいかぶら下げ祖母が来る夢ばかり見た初七日あたり
投稿者 ベティ 時刻 23:44 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
泣き疲れルージュの剥げた横顔に惹かれる きみはもう弱くない
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忍耐は必然やがて虚無となるあなたの声を私は聴かない
投稿者 ベティ 時刻 23:30 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
見切り品いちご買い占め煮るジャムの湯気の甘さに満たされてゆく
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ひいらぎの杖を振るたび強くなる少年ハリーの穢されぬ夢
(すいません、「枝」と読み違えてとんでもない投稿をしてしまいました)
ミシンがけされた浴衣のあじけなさ針供養する祖母なつかしむ
今日もまたいやな上司の愚痴を聞くしおれた胸をワイン消毒
投稿者 ベティ 時刻 22:50 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
いまさらの「料理の基本」厚焼きのたまごが母の味にならない
投稿者 ベティ 時刻 22:47 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
世間では些細なことに涙する未熟な頬を打て雪あられ
投稿者 ベティ 時刻 23:29 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
対岸にふみ子の歌碑を臨むとき我は歌えぬ白鳥となる
投稿者 ベティ 時刻 23:24 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
画用紙を埋め尽くしゆくデザイン画いつか・いますぐ・編みたいワンピ
投稿者 ベティ 時刻 23:17 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
春さがし犬の低さに身をかがめ犬のこころでふきのとう嗅ぐ
投稿者 ベティ 時刻 23:10 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
挙式の日照れ笑いするおとうとにサッカーピッチの風が重なる
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人怖じをせず歩み寄る鳩の群れ ああ、もう玉蜀黍の季節か
投稿者 ベティ 時刻 23:27 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
夕飯は麻婆豆腐がいいと言うほんとはママの好物だけど
嫌だイヤだ群集心理ひしめいてきみのしあわせひとつこわれる
投稿者 ベティ 時刻 23:23 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
することが多すぎて春おおらかな居眠り横目に頭痛薬飲む
投稿者 ベティ 時刻 23:19 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
開花率何%きまぐれに停めた車窓のおく山ざくら
投稿者 ベティ 時刻 23:14 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
地図上のこちらはアジア、オセアニア、ともだちの住む地に赤丸を
ぬめる肌抱く人もなくわれひとりしがらみ棄てて浸かるモール泉
せめて今宵みる夢だけは優しさに溢れて明日の現実に克つ
投稿者 ベティ 時刻 23:09 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
ダイヤより真珠が似合う祖母の手に炊き込みご飯の篦あたたかく
徐々に咲く憤怒の花よ突き出した棘に幾多の後悔を刺し
投稿者 ベティ 時刻 22:58 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
シャネルより優雅できまぐれで可憐 蝶の耳もつ我が愛犬よ
投稿者 ベティ 時刻 22:53 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
会話集どおりじゃなくていいんだよ「私、行きたい、海へ」行こうか
投稿者 ベティ 時刻 22:49 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
留守宅を烏が告げる夕暮れももう終わるからだれかお帰り
投稿者 ベティ 時刻 22:41 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
順番はさておき君と世を分かつ無数の壁は空色であれ
投稿者 ベティ 時刻 22:38 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
ベランダでローズマリーが伸びている摘むゆびさきに微かなドラマ
投稿者 ベティ 時刻 22:30 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
残雪に指輪を棄てる放物線さがしてきてねまた愛してね
投稿者 ベティ 時刻 23:06 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
土曜日の昼餉は天塩川うどん祖母偲びつつ乾麺放つ
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子どもには子の王国がそびえ立ち泣いた理由は夕焼けの底
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次がないさよならもある包み込んだ手のかさつきに末期を悟る
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ついていい優しい嘘を探してる「おはよう」まずはそれから、あとで
投稿者 ベティ 時刻 22:56 tanka | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
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